小林建設設計事務所

BLOG/日々のこと

2021.12.19

建物探訪(大阪編)

先日、野暮用で大阪に行ったときに市内の有名建築を見て回りました。

最初に訪れたのが竹中工務店設計施工の大阪木材仲買会館です。

構造は一見鉄骨造のようにも見えますが、耐火の木造梁(燃エンウッド)とコンクリートスラブの合成のようです。外壁や軒天にも木材がふんだんに使ってあります。まず目を引いたのがバルコニーの先端のシャープなデザインです。前面には樹齢50年の桜の木が生えているのですが春ならもっときれいだったことでしょう。

 

次に訪れたのが、安藤忠雄氏設計の中之島こども本の森です。

この建物は安藤忠雄氏が私費で建てて大阪市に寄贈したものです。

兵庫県立美術館にもある青リンゴがコンクリート打放しの外観にインパクトを与えています。

この日はコロナ禍によって中は事前予約制になっていて入れませんでした。中の工夫がとても見たかったのに残念でした。

 

次に訪れたのは、大成建設設計施工の藤田美術館です。

こちらの建物は旧美術館の建て替えで2022年4月にリニューアルオープンなので中には入れませんでしたが、外観はとてもシャープなデザインです。情報では併設されているお茶とお団子の店が事前オープンしているとのことでしたが、この日は休業日でした。とことんついていません。

 

この日は大阪泊りで御堂筋沿いのホテルに宿泊したのですが、この通りはブランドショップが多く立ち並んでいます。中でも目立っていたのが、青木淳氏設計のルイ・ヴィトンメゾン大阪店です。

昼間はそうでもないですが、夜にはこんな感じです。

今は12月だからか通りはイルミネーションで飾られています。

ホテルの部屋から見下ろした通りの写真です。

右に見えるのが大丸百貨店本店です。建物はおそらく100年近くたっているはずですがさすがの貫禄です。現代の建築では表現できないディテールと美を感じます。

 

このところコロナによってなかなか旅行もいけませんが、たまにはこうやって刺激を受けることも必要な気がします。