小林建設設計事務所

BLOG/日々のこと

2021.9.25

ヘリテージマネージャー講座(第2回)

今日は山口県ヘリテージマネージャーの第二回目の講座で、山口市内の末宗邸(旧山口電信局舎)の調査を行いました。午前中に末宗邸の歴史について講義を受けましたが、建設年度は明治6年で当時は山口電信局の事務所として利用されていたようで、その後個人の所有にわたり、末宗邸とうい名前になりました。平成18年に登録有形文化財となりましたが、先般別の個人の方が購入されて地域に貢献できるような建物に改装されるようです。

形状はほぼ真四角の建物で方形の屋根で外壁は下見板張りです。色については話によると登録時に塗り替えられたようです。外壁の色合いといい窓の形状といい、山口高校記念館に近い感じがします。

ただ中は生活に合わせてかなり改装を繰り返されています。

1階の応接室だけが洋間で、ほぼ和室のしつらえに改装されています。水回りの生活部分は後に増築された部分に集約されているようです。

山口高校記念館との違いは、かなり改装を繰り返されているようで、まず階段が当初とは違った位置であろうと思われることと、外部の開口部を改装するために柱も切断されているのではないかと推察されます。今後は所有者の方で改装にとりかかられると思いますが、末永く市民に愛される建物になることを願っています。