山口高校記念館の改修工事は現在外壁の塗装工事中です。

まずは全景写真です。

改修が終われば、この夏の青空に映えることでしょう。

色についてはかなりの検討がありました。以前のブログにも書きましたが大正時代の創建よりおそらく６回は塗り替えられています。そして今回はどのような色にするかかなり議論がなされました。卒業生であるデザインの専門家に意見もお聞きして、このデザインと周辺の景観を考慮して一番ふさわしいと思われる色の見本も作成しましたが、最終的には登録有形文化財であるということも配慮して現状に近い色に決定しました。

左側は既存の塗装を除去した状態です。右側が下塗りの状態です。

これが上塗りをした状況です。少し緑がかった青色というところでしょうか。塗料の種類については通常木部に使う油性調合ペイント（SOP）ではなく耐候性の高いウレタン塗装にしています。

この写真は正面両サイドの頭部の写真です。上部の黒色の部分は銅板葺きですが100年たっても緑青に至っていません。銅板色から黒色に変色した状態で大屋根北面もこの色合いです。原因については不明ですがいろんな気候条件によって緑青色にならなかったのかと思います。ただし板そのものに問題はなさそうです。