小林建設設計事務所

BLOG/日々のこと

2021.7.4

築山神社修復工事

昨日は私が所属するNPO法人山口まちづくりセンターの研修で、今行われている築山神社の修復現場を見学しました。この神社は大内氏の遺跡である築山跡に建つ、江戸中期の建物で東照宮の社殿を移築したものと伝えられています。

建物は手前に拝殿、奥に本殿、それをつなぐ幣殿からなります。

現在は拝殿部分は屋根の銅板葺きの工事中です。施工業者の担当者が親切に建物の状況と修復の仕方、そして解体してみて発見されたことなど丁寧に教えてくれました。

解体したわかったことは建設当初は檜皮葺、その後杮葺き、そして鉄板葺きと改修してきたようです。

本殿部分は屋根を撤去して垂木の施工中です。

日本の神社仏閣の特徴はやはり長く突き出した庇。二重垂木と屋根の反りです。また今回の庇の補強の仕方が独特のようで上からの釣り方が複雑な工法のようでした。

中には部分的に火事で焼けた跡もあるようです。

また垂木先の金物の表面に徳川の家紋が彫られているようです。

少しわかりにくいですがいわゆる三つ葉葵ではありません。話によると古くはこのような家紋だったということでした。

この度はとても貴重な体験でした。