小林建設設計事務所

BLOG/日々のこと

2021.6.10

自邸&アトリエ建設記録その1(道路がない!)

今から7年前(2014年)に現在の自邸&アトリエを建設しました。

当初この場所は両親の実家と父が建てた設計事務所がありました。

 

私も事務所開設当初はこの建物を利用させてもらっていましたが、両親が亡くなり建物も老朽化してきたので、この場所で事務所併用住宅を建てることを計画しました。

早速市役所に出向いて道路の状況を確認したところ、なんと!前の道が建築基準法の道路でないことが判明しました。ご存じの方も多いと思いますが都市計画区域内では建物は建築基準法の道路に面していないと建てられません。しかし写真でもわかるように住宅も事務所もちゃんと建築確認の許可を取って建てています。どういうことかというと行政庁(山口市)がある時期に道路の見直しを行って過去は道路であったものがある日を境に道路でなくなっているのです。もちろんこの道は公衆用道路で巾1.8m以上あります。つまり以前は法42条2項道路であったものが調査によって取り消されたようです。

さて困りました。私も長くこの仕事をしていますが道路のない建物で建築確認を取ったことがありません。そこで法43条許可申請という方法を取りました。特定行政庁(山口市長)あてに計画図、理由書、誓約書等を添えて現状住居が建っている状況を説明し審査会の審議を経て許可をもらうのです。

黄色のラインの部分がその道です。

申請してから1カ月以内で許可は下りました。事前に市の担当者とよく協議をすることが大事です。

もしこのような状況でお困りの方はぜひご相談ください。