小林建設設計事務所

BLOG/日々のこと

2025.10.3

関西研修旅行その2(大阪万博編)

関西研修旅行の二日目はいよいよ大阪万博です。

神戸三宮からバスで桜島駅のホテルに向かい、チェックイン後にホテル横のシャトルバス乗り場から万博西ゲートに向かいます。

チケットは11時の予約ですが、直前に到着しました。

西ゲートの11時ごろはそれほど混んでいません。荷物チェックも20分ほどで入場できました。

まずはアトムが迎えてくれます。

抽選予約で外れたPASONA NATUREVERSE館です。

少し大屋根リング下を歩きます。イタリアパビリオン前は長蛇の列で屋根下が歩けないくらいでした。

これは大西麻貴さん設計の休憩場です。

これも休憩ゾーンですが話題になった石によるルーバーです。

とりあえず最初のパビリオンとしてサウジアラビア館に並びます。

20分ほどで入場できました。建物は次回開催国ということもあって気合が入ってる感じです。

中については基本映像による国の紹介という感じでした。

 

しばらく外から他のパビリオンを眺めます。

これはお隣のスペイン館です。

これは飯田グループのパビリオンで外部の膜は西陣織が組み込まれてるようです。

今回多くのパビリオンで外装に膜を採用していますが、そのほとんどが太陽工業の製品らしいです。

話題のnull²もそうです。

この技術は本当に素晴らしく、特にこのような仮設建築ではその能力は大いに発揮できたのではないでしょうか。おそらく世界でもトップクラスの技術でしょう。

 

次に当日抽選で予約のとれた BLUE OCEAN DOME に向かいます。

坂茂氏設計のパビリオンで一番行きたかったパビリオンです。

3つのドームで構成されていて最初のドーム屋根は竹の集成材でできています。

水の流れの演出がきれいでした。

私的にはこの開閉窓が気になりました。これは法的なものでしょうか?

2つ目のドームはCFRPを主構造として、いわゆるカーボンファイバーを使った材です。

このゾーンでは映像を鑑賞します。

3つ目のドームは坂さんお得意の紙管を使った構造です。

全体構成としてとても美しい建築でした。

 

そこからしばらく会場内を歩いてみます。

とにかくすごい人で飲食店もいっぱいで、大屋根リングの上もこのように人であふれています。

シグネーチャーゾンに向かってみました。

null²の前もすごい人で入館はあきらめています。

これは、いのちの遊び場クラゲ館で途中までは自由に入れます。

屋根の構造が気になっていましたので、ちょっと覗いてみました。子供たちが多く遊んでいました。

これは隈研吾氏設計のEARTH MART です。茅葺の屋根でできています。

時間によってミストが噴射されます。

これはSANAAの設計のBetter Co-Being で残念ながらこれも予約がないと入れません。

パビリオンに長時間並ぶのもしんどいので外観だけ見て回りました。

とにかく人が多いので大屋根リングの上に上がってみます。

 

東ゲート側ですがこちらもすごい人で当初はフランスパビリオンに並んで入りたかったのですが2時間待ちということで諦めました。

リング上をかなりの距離を歩きました。1周2kmということですがほぼ1周歩いたのではないでしょうか。この日の天候は曇りで海風が気持ちよく、今回の万博の目玉はやはりこの大屋根リングであることを再確認しました。藤本壮介氏の設計力に感服です。

その後、2か月前抽選で当選したオーストラリア館へ行きます。

アプローチ部分はそれなりの空間でしたが、中は基本的に映像による国の紹介です。

夕方になり花火を見るために再度リングの上に上がります。

前日から終了日まで毎日花火が打ち上げられるようになったのですが、打ち終わりはリングの上も大混雑。人で圧迫死するかと思いました。

その後、大阪のれんめぐりというところで大阪グルメを満喫し混雑を避けて早めに帰路につきます。

帰りも西ゲートから帰りたかったのですが、シャトルバスの予約は取れずタクシーも何分待ちか分からない状況だったので、東ゲートから地下鉄で脱出します。

途中夜空のドローンショーを眺めながら帰ります。

 

55年前の大阪万博は見ることができませんでしたが、今回行くことが出来て本当に良かったです。とても貴重な体験でした。