小林建設設計事務所

BLOG/日々のこと

2022.10.23

ヘリテージマネージャー養成講座(第5回)

昨日、第5回ヘリテージマネージャー養成講座が萩市で行われました。

まずは萩明倫学舎で講義を受けて、建物内を見学しました。

先日、第3号、4号館の工事も終えて全ての改修工事が完了した模様です。

やはり受講生には建築関係者が多く、小屋裏の納まりにみなさん興味を持ってる様子でした。

1号館は一般の市民や観光客向けに展示室やレストラン等があり無料で見学ができます。

2号館は有料の幕末ミュージアム、世界遺産ビジターセンターとなっています。

3号館4号館は市民の要望を受けて市が改修工事を行いましたが、有効な活用方法についてはこれからというところでしょうか。

 

次に、浜崎伝建地区を散策しました。

その中で古民家を所有する住人から土地建物を寄贈され、市によって改修工事を行ってる物件を見学しました。

これは市がコンセッション方式を導入した実例で施設の所有権を市が所有したまま、施設運営権を民間事業者に委託するという方法で今後テナントを募集するようです。

 

次に熊谷住宅(熊谷美術館)を見学しました。

午前中にリモートによる第11第目当主の熊谷五右衛門さん(本名は江口伊織さんという女性の方です)によるお話をお聞きしました。熊谷家は古くから酒造業を営んでいるいわゆろ豪商でシーボルトから贈られた日本最古のピアノも所有されているようです。

建物は重要文化財にも指定されている建物もいくつかあり、ただ古い建物を維持していくことの大変さをお話いただきました。そしてこのたびクラウドファンディングを利用しての改修方法もご説明いただきました。

私の萩のまちの印象はそれぞれの地域でまったく違った景観、風景を持ってるような気がします。堀内・平安古・浜崎地区ではその歴史や住民、景観もまったく違う感じがします。これも毛利藩の時代の空気がそのまま受け継がれているからかもしれません。